アニソンDJって難しい?
こんにちは、ののじです。今回はアニソンDJは難しいものなのか、というところを考えていきたいと思います。
アニソンでDJ、その難易度
難しいか簡単か。シンプルに答えるならば「難しい」が正解だと思います。だけど、考え方によっては「簡単」とも言えるような気がします。
どんなレベル・クオリティのプレイをしたいかで大きく難易度が変わってくる、そういうジャンルです。このあたりは別にアニソンに限った話じゃないんですけど、アニソンは特に顕著ってことです。
「難しい」と「簡単」
やるだけなら簡単
まず「簡単」だとする考え方からいきましょうか。
アニソンDJがメインで活躍する現場といえば当然アニクラ。そのアニクラでは実のところ、それほど技術は求められていないようです。これは単純に需要の問題で、メインのお客さん (ようするにオタク) が最も求めているものは質の良いDJプレイではなく自分の好きな曲が大音量で映像付きで流れることだからです。
需要に応えるだけなら考える必要があるのは選曲だけ。その選曲も今期人気アニメのOPであったりお客さんのコスプレに関連する曲であったりと、オタクならそもそも持っている知識で対応できることが多く、それほど難易度は高くありません。曲が流れるかどうかだけが問題なんで曲順や繋ぎに力を使う必要はないということですね。
つまり最初のハードル自体は無茶苦茶低いわけです。誰でも即日アニソンDJです。とりあえず機材を買って接続の仕方を覚えて曲を用意して並べれば、それでオッケーです。ね、簡単でしょう?
難しいのは?
じゃあ次は「難しい」にいきましょう。
なぜ難しいとも言えるかというと、需要に応えることから一歩進んでDJ自身のこだわりを実現しようとすると急に難易度が高くなっちゃうからなんです。
こだわりとは、例えば「綺麗に次の曲へ繋ぎたい」「繋ぎの部分で軽いマッシュアップを作りたい」「DJプレイでストーリーを作りたい」「フロアのテンションをコントロールしたい」といったようなことですね。難易度が上がる理由をいくつか挙げてみましょう。
- アニソンは出典ジャンルで中には多彩な音楽ジャンルがあること
- 歌詞のメッセージ性がすごく強いこと
- 曲に付随する情報が多いこと (○○アニメのOP、○○のキャラソン等)
- そもそもDJプレイに配慮された曲ではないこと
- 1番サビ終わりで次へ繋ぐ文化があるため準備に使える時間が少ないこと
- お客さんがオタクであること
ジャンルがバラバラで繋ぎにくい曲たちを歌詞と曲の持つ背景を考慮しながら1分半程度で繋ぎ続ける……この時点で如何に難しいかが想像できるんじゃないでしょうか。実際にはここにテンションの上げ下げを含めた全体的な雰囲気作り、そしてお客さんの需要が入り込みます。
曲調も曲の持つ意味も完璧に綺麗に繋ぎ続けるなんて無理ゲーです。2、3曲ならともかくずっとは無理です。少なくとも私は出来ません。
こんな感じで、一歩抜け出そうとすると急に茨の道になります。とてもじゃないけど「誰でも簡単にできるよー」とは言えなくなります。そしてDJと名乗るならば完璧なプレイを目指すべきだろうから、基本的に「アニソンDJは難しい」ということになるんじゃないしょうか。
とりあえずやってみれば
なんにしろやってみないとどう感じるかも自分が求めるレベルがどの程度かも分かりません。
友達にDJがいるなら、安いPCDJ用コントローラを借りてやるだけやってみましょう。いない人は……無料ソフト (VIRTUALDJとか) があるんでPCオンリーで体験してみて下さい。何も考えずに好きな曲を繋いでみて満足であればそれで良し、物足りなければ茨の道です。
体験した後は自由です。いきなり出演できるイベントを探してどんどん人前に出るのもアリでしょう。逆に修行僧みたいにクオリティを追求するのもアリです。(私は完全にこっち……) イベントに出てるうちに「人より上手くなりたい!」と思って修行僧になる可能性もありますし。とりあえず細かいことは考えずに入り口に立ってみましょう!
まとめ
- アニソンDJの難易度は難しいとも簡単とも言える
- お客さんに求められるハードルは低い
- こだわりだすと茨の道
- やってみて満足できるかできないかで求めるレベルを判断すべし